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【山王祭】

 山王祭は毎年5月17日に行われる山寺日枝神社の例祭です。

山王祭では、三柱の神様(おおやまぐいの神)・(かものたまよりひめの神)・(かものわけいかづちの神)をそれぞれ雄鶏の神輿(男神)、雌鶏の神輿(女神)、卵の神輿(子供神)として、
勇壮な《御生れ神事(みあれしんじ)》が繰り広げられます。

 5月17日の午前11時に神殿では厳かに祭礼が執り行われ、午後1時半に神輿行列が出発します。
約1キロメートル西の方角にある八王子山で、2基の神輿の神様は御霊を浄化なさる為に

忌み篭り「神輿あげ」を行います。つまり、お見合いです。

 八王子宮でお見合いをし、結婚の儀式「輿入れ」が行われたあと、2基の神輿は本社に帰るために
担ぎ出されます。そろって行進する
男神と女神の神輿は突然激しく揺り動かされます。
これは、妊娠した女神の陣痛を表現したもので、この様子を女性が見れば縁結びや安産の霊験があるといわれております。

そして陣痛の表現後はいよいよ出産、卵神輿(子供神)の誕生となります。
以前、神輿を左右上下に大きくゆすり動かす「神輿振り」の表現だけだったものが、長年の間にその表現が強調されてきました。また、親神輿が子神輿を自立させるために追い立て走る「暴れ神輿」の表現をも加わっていきました。

 この神輿行列は全長100メートルに及びます。行列の中に大猿と小猿がでますが、
大猿は「神のお使い」で2匹、小猿は9匹で「見猿、聞猿、言猿」の勉学に熱中する教えです。

また、このお祭り当日、神輿に3粒でも雨が当たればその年は田植え水には困らず豊作だといわれています。

   

現在、この神輿振り神事(みあれしんじ)は、市の無形文化財に準ずる神事として

​執り行われております。

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